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染織のための自然素材展

新潟県十日町で開催された「染織のための自然素材展」へ。

日本の古代布の素材たち。まずは大麻。
01大麻 大麻縄
写真左は京都の青土さんによる展示、写真右は、野州麻紙工房さんで購入した手綯いの縄。
大麻は古来より、人の暮らしの身近であったと同時に、神事に用いられる神聖さも併せ持つ。
この縄は、ネックレスか何か、身に付けるものにして使いたい。

続いて苧麻、そして葛。
02苧麻 葛糸・苧麻糸
写真はすべて青土さんのもの。
写真右の左側が葛、そして左側が苧麻の手績みの糸。
葛の糸は光沢がひときわ美しい!そのかわりやや弱いので緯糸(よこいと)向き。
苧麻の糸は、美しさと強度を兼ね備え、用途が広い。いろいろ使ってみたい!
いずれも中国で生産されたもの。
国内産でないのは残念、でも、だからこそ実用品レベルの価格で購入できたのだけど・・・

04葛の服高須賀活良さんによる草の服たちの存在感もすごい!
写真左は、葛の服。

次に、科布、科織。
シナノキを伐採し樹皮を剥ぎ乾燥、水につけた後、煮て、さらに薄く剥がして、糠につけ、細く割いて、糸を績む・・・

 05科布工程

06科布1 07科布2 08科布3 09科布4
実物を用いたその工程の展示がわかりやすい。
こちらは、伝統的な手作業で、国内で生産されており、販売されていた布のお値段はン十万円、
見学だけでゴメンナサイ・・・

次に、ヨーロッパの麻、亜麻(リネン)。
栽培・収穫から繊維の取出し、糸を紡ぎ、布を織るまですべてをご自身でなさる日高さんの展示販売。
10亜麻
世界での主産地はフランス北部など、日本では北海道で、冷涼な気候が栽培に適するが、南関東などでも栽培・収穫は可能らしい。
12亜麻 IMG_2162.jpg
播種から約90日、開花結実後に、根から引き抜いて収穫、乾燥(種子も収穫)。
次に、レッティングという、雨露さらしなどにより、茎を発酵させることで芯の部分と繊維を分離させる工程がある。
最後の、木製の道具(写真左)を使って、芯の部分を砕き落として繊維を残し、その後、櫛で剥いて繊維を採り出す作業を体験させていただいた。
さらに、お願いして、亜麻の実もお裾分けしていただいた!
ビジュアルも、振るとマラカスのように種が鳴るのも、かわいい!
来春、種をまくのが楽しみだ。(写真右:体験で取り出した繊維と頂いた亜麻の実)。

日高さんは、現代のヨーロッパの田舎町で、水車などを利用する機械化作業で、自給レベルの亜麻の生産が行われているのをご覧になっているらしい。
完全手作業でもなく、電気に頼るオートメーション工場生産でもない、
自然エネルギーをうまく使って、ほどよく生産性が高く、ほどよく体を動かして自給(+α)という暮らし方、理想だなあ。

最後に、身近にある草木を素材に創作活動に取り組むあまよかしむさんの展示販売。
「歩いて行ける」範囲で栽培・採集する素材を用いて電動工具は使わないのがモットーといい、暮らしぶりも仙人のよう。
14みちくさ 15みちくさ
あまよかしむさんが使用している植物素材について、各植物の実物と写真と縄に和名・学名付記した「仮名手本草縄合」が何十と並ぶのが圧巻!(写真右)
16ススキ 17オギ ぱっくん
ススキ(写真左)とオギ(写真中央)はよく似た植物であるけれど、冠毛を付けた実が飛んだあとの枯れ穂は、オギの方が、光沢のあるきつね色になるという。
その美しさに改めて気づかされ、オギの穂を編んだ「ぱっくん」という小箱(写真右)を購入。
作品をかがる糸はすべて、丈夫で生産しやすい苧麻だそうだ。

古今東西の様々な素材を直に見て触れ、それぞれの現状を知ることができた、濃い1日。
今日買った素材や、見る目が変わった身近に生える草たちに触れ、使いながら、
自分なりの植物素材との付き合い方を深め広げていきたい。
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