麻の神さまと機の神さまを詣でる

越後上布などの麻織物の産地として知られる、新潟県十日町にて、
麻織物の神さまを祀る松苧(まつお)神社と、機織りの神さまを祀る御機神社を訪ねるツアーに参加。

01苧麻 02アカソ
奴奈川姫(麻織物の神)が、苧麻と五葉松を携えて降臨したという松苧山を登りはじめると、その由来にふさわしく、苧麻(写真左)や赤苧(写真右)が、今も豊かに生えている。

03山道 04鳥居 
この奴奈川姫を祀って、大同2年(807年)、坂上田村麻呂が松苧神社を創建したという。
山頂にある神社を目指して山道を登る。
途中の山腹に建てられた鳥居、その元にも苧麻が生えていた。

05まつお神社
たどり着いた、風格漂う木造茅葺きの本殿(国の重要文化財)に手を合わせ・・・。

戦国時代、上杉謙信は、苧麻の栽培を奨励するとともに、苧麻を素材とする越後上布を専売制とし、軍資金の最大の財源になったそうだ。
松苧神社には、上杉謙信をはじめとする戦国武将たちが、戦勝祈願に参拝したともいう。
そして、明治時代まで、女人禁制の山だったとのこと。
先ほどの鳥居までが、女性の立ち入りが許された場所だった。

・・・女性たちのたゆまぬ働きによって織り上げられた美しい麻布が、戦国の世を陰で支える役目を背負い、
そして、麻織物の神さまなのに、織り手の女性たちは詣でることができずに、戦地へ赴く男たちが詣でる!?
ノスタルジーが消えるほど、翻弄された歴史を知り、なんだか考えされられた。

続いて、十日町駅からほど近い諏訪神社境内、
機織りの神さま、苧績屋媛命(おむやひめのみこと)が祀られる御機神社へ。
06御機神社 07布
織り始めや織り終いのキリセンや、切れ子を神社の格子戸に結びつけて祈る習慣が、今も受け継がれていた(写真右)。
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染織のための自然素材展

新潟県十日町で開催された「染織のための自然素材展」へ。

日本の古代布の素材たち。まずは大麻。
01大麻 大麻縄
写真左は京都の青土さんによる展示、写真右は、野州麻紙工房さんで購入した手綯いの縄。
大麻は古来より、人の暮らしの身近であったと同時に、神事に用いられる神聖さも併せ持つ。
この縄は、ネックレスか何か、身に付けるものにして使いたい。

続いて苧麻、そして葛。
02苧麻 葛糸・苧麻糸
写真はすべて青土さんのもの。
写真右の左側が葛、そして左側が苧麻の手績みの糸。
葛の糸は光沢がひときわ美しい!そのかわりやや弱いので緯糸(よこいと)向き。
苧麻の糸は、美しさと強度を兼ね備え、用途が広い。いろいろ使ってみたい!
いずれも中国で生産されたもの。
国内産でないのは残念、でも、だからこそ実用品レベルの価格で購入できたのだけど・・・

04葛の服高須賀活良さんによる草の服たちの存在感もすごい!
写真左は、葛の服。

次に、科布、科織。
シナノキを伐採し樹皮を剥ぎ乾燥、水につけた後、煮て、さらに薄く剥がして、糠につけ、細く割いて、糸を績む・・・

 05科布工程

06科布1 07科布2 08科布3 09科布4
実物を用いたその工程の展示がわかりやすい。
こちらは、伝統的な手作業で、国内で生産されており、販売されていた布のお値段はン十万円、
見学だけでゴメンナサイ・・・

次に、ヨーロッパの麻、亜麻(リネン)。
栽培・収穫から繊維の取出し、糸を紡ぎ、布を織るまですべてをご自身でなさる日高さんの展示販売。
10亜麻
世界での主産地はフランス北部など、日本では北海道で、冷涼な気候が栽培に適するが、南関東などでも栽培・収穫は可能らしい。
12亜麻 IMG_2162.jpg
播種から約90日、開花結実後に、根から引き抜いて収穫、乾燥(種子も収穫)。
次に、レッティングという、雨露さらしなどにより、茎を発酵させることで芯の部分と繊維を分離させる工程がある。
最後の、木製の道具(写真左)を使って、芯の部分を砕き落として繊維を残し、その後、櫛で剥いて繊維を採り出す作業を体験させていただいた。
さらに、お願いして、亜麻の実もお裾分けしていただいた!
ビジュアルも、振るとマラカスのように種が鳴るのも、かわいい!
来春、種をまくのが楽しみだ。(写真右:体験で取り出した繊維と頂いた亜麻の実)。

日高さんは、現代のヨーロッパの田舎町で、水車などを利用する機械化作業で、自給レベルの亜麻の生産が行われているのをご覧になっているらしい。
完全手作業でもなく、電気に頼るオートメーション工場生産でもない、
自然エネルギーをうまく使って、ほどよく生産性が高く、ほどよく体を動かして自給(+α)という暮らし方、理想だなあ。

最後に、身近にある草木を素材に創作活動に取り組むあまよかしむさんの展示販売。
「歩いて行ける」範囲で栽培・採集する素材を用いて電動工具は使わないのがモットーといい、暮らしぶりも仙人のよう。
14みちくさ 15みちくさ
あまよかしむさんが使用している植物素材について、各植物の実物と写真と縄に和名・学名付記した「仮名手本草縄合」が何十と並ぶのが圧巻!(写真右)
16ススキ 17オギ ぱっくん
ススキ(写真左)とオギ(写真中央)はよく似た植物であるけれど、冠毛を付けた実が飛んだあとの枯れ穂は、オギの方が、光沢のあるきつね色になるという。
その美しさに改めて気づかされ、オギの穂を編んだ「ぱっくん」という小箱(写真右)を購入。
作品をかがる糸はすべて、丈夫で生産しやすい苧麻だそうだ。

古今東西の様々な素材を直に見て触れ、それぞれの現状を知ることができた、濃い1日。
今日買った素材や、見る目が変わった身近に生える草たちに触れ、使いながら、
自分なりの植物素材との付き合い方を深め広げていきたい。

たからの庭で涼む休日

緑生い茂るたからの庭には、立秋を1日過ぎた暦のとおり、涼やかな風が心地よく吹き抜けて。
01山の瞑想  02和菓子
ヨガの後は、富士山型のコーヒーゼリーで一休み。

03氷 04メニュー 05井戸水
たからの星の茶屋も、期間限定営業中。
端布を使った氷ののれん(写真左)がかわいく、
かき氷のメニューも、練乳ミントに手作り梅シロップと魅力的(写真中央)、しかも氷はここの井戸水(写真右)を使用する、こだわりのかき氷!

06オクラ
畑では、紅オクラが、黄色い花と紅い実を付け、食用だけでなく、見て美しい。
さらに、先日の自然素材展で、オクラから、光沢のある美しい繊維が取れることを知ったので、
はたけ部長さんに、収穫完了後のオクラの茎を分けていただくお願いをしてみようか。

たからの庭でハーブと暮らす ~8月編~

たからの庭での、植物療法の学校トトラボの村上志緒先生による連続講座。01水引の前で
ミズヒキの花の前で

<季節の自然とチューニングする時間>
8月22日の今日は、暑さが止むという「処暑」の前日。
残暑の中にも秋の気配が感じられる頃。
02ヤブミョウガ 03ダイコンソウ 04タマアジサイ
左から、ヤブミョウガ、ダイコンソウ、タマアジサイ(敷地外)の花。

<日本のハーブとつき合う時間>
今回の日本のハーブは、蓬(よもぎ)
(ヨモギ:本州~九州、ニシヨモギ(沖縄名はフーチバ):関東~沖縄、オオヨモギ:北海道~近畿)は、日本の全域に分布、
そしてヨモギ属は、日本以外にも、北半球に広く分布し、多くの民族で邪気を払う魔除けのハーブとして用いられてきた。
有効成分として、タンニン、1,8シネオール、α-ツヨン、フェラドレン、ビタミン、ミネラルなどを含有し、
抗菌作用のある精油成分を豊富に含むことが、邪気を払うという利用につながっているようだ。
たとえば、ネイティブアメリカンが儀式や浄化のために用いる二大ハーブは、ホワイトセージとセージブラシ。このうちセージブラシは、実はヨモギ属の植物。
また、蓬のアイヌ名は、「神の揉み草」を意味する「カムイノヤ」。
悪夢を見たときのお浄めに葉や茎で体をたたいたり、蓬人形を飾って疫病神を追い払ったりしたという。

収斂、止血、鎮痛、抗菌、血行促進の作用があり、冷え、風邪、にきび・湿疹などの不調や水虫にも用いられる。

用法としては、伝統的な煎じ薬のほか、入浴剤、煎じ液による冷湿布、チンキ剤の内服および希釈によるローション、温浸または冷浸による浸出油によるスキンケア・マッサージなど。
また、最近の研究によれば、チンキ剤(内服)には、抗肥満、高糖尿病効果があるとのこと。

05ヨモギ 06クレイ 07化粧水
実習は、ハイドロゾル(芳香蒸留水)を用いた、ローション作り。
オオヨモギのハイドロゾル50mlに、クレイ(カオリンまたはイーライト)を小さじ1。
夏向きのさっぱりした感じの中にも、適度にしっとり感もある使い心地だ。

<西洋のハーブとつき合う時間>
今回の西洋のハーブは、ブルーベリー
ツツジ科スノキ属の北米原産の植物。果実のほか、葉も利用される。
主な成分は、アントシアニン、ビタミンA、ビタミンE、フラボノールグルコシド、プロアントシアニジン、クロロゲン酸、ルチンなど。
抗酸化作用のほか、血流促進があることから眼精疲労や肩こり、冷えに用いられる。

北米ネイティブアメリカンによる利用は、様々な不調の万能薬として用いられるほか(アラバマ族)、煎剤を皮膚のかゆみに(イロコイ族)、葉の浸剤を腎臓の不調に(マカ族)、ハゼの葉やベアベリー、柳の樹皮と併せて煙草に(トンプソン族)等々、多様で興味深い。

08ブルーベリー 09シェイク材料 10シェイク
実習は、むろう大沢農場から届いた、無農薬有機肥料で丹精された、完熟のブルーベリー果実に、
ローズ、ペパーミント、シナモンのパウダーも加えた、なんともぜいたくなシェイク!
ゆたかな香りにみんなでうっとりしつつ、講座の終了・・・

地創塾終了、そして『非電化思考のすすめ』

IMG_2215.jpg 地創塾6期@平成の森 IMG_2229.jpg
5月に始まり4か月間にわたった地創塾が、26日、終了。
藤村先生から、たくさんのキーワードをいただいた。
中でも、重要なのは、「仲間・自給力・自活力」。
「仲間」と助け合い、「自給力」を高めつつ、今よりずっと少ないはずの、ある程度は必要な収入を、よいことをして得る「自活力」、とにかくこの3つが、これからの生き方の要。
どれもまだまだ。でもとにかく、先延ばしにせず、少しずつひとつずつ、石を積んでいくこと。
少なくとも、今回、そんな方向性を共有できる仲間ができたのが、うれしい。
塾は終了、でもここからが始まり。

今回、藤村先生から学ばせていただいたことは、発売間もないこの本の内容とも重なる。

非電化思考のすすめ;マインドセットを打ち破る幸福な生き方非電化思考のすすめ;マインドセットを打ち破る幸福な生き方
(2012/08/27)
藤村靖之

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果実とハーブの自家製ソーダ!

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ありあわせの果物と庭のハーブを併せて発酵させたら、きっとおいしそう!と思い立ち・・・
プルーン、ぶどう(デラウェア)、そして庭のハーブ、レモンバームとオーディコロンミントを消毒した瓶へたっぷりと、そして瓶一杯の水に砂糖も少々(写真左)。

最初は、乳酸発酵を促し、雑菌を消滅させるために、冷蔵庫で、密閉状態を保つこと、1週間近く。

ぷくぷくと泡が出始め、アントシアン色素の色が赤へと変化したら、乳酸発酵・乳酸生成の証拠!
常温のもとで、1日置くと、炭酸が発生してさらに泡と赤みが増し、シュワッとおいしいソーダに!(写真中央・右)。
さらに翌日は、炭酸にアルコールの風味も加わって、大人の味。
発酵が進むほど、日々、変化するおいしさに、ひとりご満悦・・・!

IMG_2240.jpgぶどうは、青山のファーマーズマーケットで購入したもの。
その店頭に飾ってあったブドウの葉がとてもきれいだったので、ちゃっかりお裾分け願い、塩漬けに。
ブドウの葉は、トルコ料理などで使われるものだけれど、さて何に使おうか!?

Organic colored cotton

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lifeafaのはぎれ衣市で、オーガニックカラードコットンのバスローブとスカートに一目惚れ!
バスローブは緑の綿、スカートは茶色の綿そのままの色を活かして、紡ぎ織られた布で出来ている。
本来、カラードコットンは短く弱い繊維だったため、機械で紡ぐには大変困難だったそうだが、
lifeafaでは、アメリカのサリー・フォックスさんが育成した、機械で紡ぐことのできるオーガニックカラードコットンの布を使用しているという。

織地も、ふくらみのある単糸が使われ、見た目も肌触りもふんわりとやわらか・・・
(表:写真左,裏:写真中央)
IMG_2277.jpg IMG_2278.jpg IMG_2281 - コピー
そして、カラードコットンは、洗うほど、色が濃くなるというのもおもしろい。
緑のバスローブは、ほとんど緑の色がわからなくなっているが、
カラードコットンをはじめ、様々な品種の棉の種の販売も行っている滋養園のサイトによると、
時間がたったり、紫外線に当たって脱色した緑の色は、石鹸・重曹などのアルカリ性の液に漬けたり、熱いお湯に漬けると、再び色が戻るという。

バスローブの腰ひもを重曹を溶かした熱いお湯に漬けてみると、確かに、オリーブグリーンが蘇った!(写真右)
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Hare+

Author:Hare+
人も植物も ともにいきいきと つながりたい!
*AEAJ認定アロマテラピーインストラクター
*森林インストラクター
*ビオトープ管理士(計画部門1級)
*緑花文化士

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